
ふたたび 水無月のこと
1日(月)多忙な月曜日、しかも私のこよなく愛するカレンダーの「1日」とあっては、気分も高揚する。
でもそれは掛け声だけで、相も変わらぬ怠惰な6月の扉が開いた。
それでも忙しさには変わりがなく、朝整形外科に行って、腰痛、膝痛対策の3本の注射を受けて、病院に新聞配達に寄る。
今日からお隣のベッドが塞がった。礼儀正しい若者は、最近までカリフォルニアで仕事をしていて、帰国したばかりだという。
息子と同い年と聞いて親近感が湧き、旦那がシャワーを浴びてリハビリに行っている間、話をし続けた。
今日手術を受けて自分的には1泊の予定というから、それは無理でしょうと言ったら何が何でも帰るという。
お昼に3日前から毎日火を入れていたカレーの残りを食べて、デイホームへ出勤(?)する。
まず、先週即日で、介護保険の手続きと、介護ベッドの搬入を手配していただいたお礼の気持ちを伝える。
2階の部屋にあがってからはがらりと気分を変えて、賑々しく「東京音頭」からスタート。
今日も楽しかったなあ。
朝から一生懸命に片手で箱を作っていたコミネさんは、帰りに、ハイ、と言って渡してくださった。
今日のは上出来で、蓋がついている。嬉しくてここでも最敬礼をした。
帰りにもう一度ちょっと病院に寄って帰宅してからは、1時間のお昼寝タイム。タンポポの羽根みたいなたくさんの虫が降り注いでくる夢を見ていたら電話が鳴って、旦那から、寒いのでベストを持ってきて、とのことだった。
先週末の外泊の日に、8度3分の発熱があったばかりなので、ちょっと心配したけれど、どうやら度重なる発熱はステントの影響らしい。
今日でなくてもいいから、と言うけれど、聞いてしまったら行く気になった。
少し早い夕食を5時半に食べて、今日3回目の病院行き。向かいの6人部屋がとてもやかましいので、戸を閉めたら、息子がそっと覗いて入ってきた。
帰り道、駅に隣接する中華料理やの電灯の笠になにやらうごめく物がある。
立ち止まって見たら、なんと、燕だった。巣作りの場所を探している様子、今後が楽しみ。
セブンイレブンに息子が寄るというので、しめた!と思った。アイスクリームが食べたかったのだ。
ハーゲンダッズをおねだりして、一緒に籠に入れてもらったけれど、家に帰ったら、なんだか食べたくなくなって明日のお楽しみとする。我ながらわがままおばさん。
2日(火)とても疲れてしまって…というか、夕べ夜更かしをしたので、起きて時計をみたら8時半だった。
昨日帰る時に、明日は遅くならないと来られないかも、と旦那に言ってあったので、ゆっくりと休養することにした。
久々の晴天で洗濯機3杯の洗濯をしたら、乾し場が足りなくなって四苦八苦する。
午後になって、ノリコにつき合ってもらって、旦那が今年の初めに転んで壊したメガネを直してもらいに、丸ビルまで行く。
とても久しぶりに都会の空気を吸った感じ。せっかくなので、東京駅の大丸デパートの上に上がって、美味しいパン屋さんのレストランで、夕暮れ時のちょっぴりおしゃれな食事をする。
家の近くの駅で、先に帰るというノリコと別れて病院に行ったら、病室に居ない。トイレの前で20分待っても出てこないので、通りかかった看護師さんに見に行ってもらったら、どうやら目的を果たせないでいるらしい。
結局座薬のお世話になって、問題解決。モルヒネの主な副作用に便秘というのがあると聞いていたけれど、これは重大問題。
今後のことを考えると、暗澹とする。
今夜は、帰ろうかな、というと、もう一寸居て、と言うので、9時の消灯時間まで座っていた。
この病院は、朝の8時から夜8時までが面会時間となっていて、至極好都合だけれどこんなに遅くまで居たことはない。
8時を回ったので、「申し訳ないけれどもう少し居させて」、と看護師さんに言ったら、「どうぞどうぞ、いつまでも」と言われた。
多くの看護師さんの対応が少々荒っぽく、古い体質の病院だけれど、こういう時は便利。
味覚過敏になっている旦那は、病院の食事が味が濃くて食べられなくなっている。
明日からうちのおかずを持っていく許可を得た。こうやって自分で忙しくしてしまうのだわ。
今日は嬉しい贈り物があった。スミ子さんから旦那にと、熊本の大きなスイカが2個。嬉しさのお裾わけというわけでもないけれど、大丸のチーズ売り場で、トモさんのためにチーズをあれこれ詰め合わせて送った。
ずっと以前に、「大丸しか買えないよ」、とともさんのご主人のコレオ先生さんから教えられたチーズがあったのを、思い出したので。
3日(水)今日は「支出デー」。病院の先月分の請求書と固定資産税、都市計画税、それに牛乳代の請求書が来ている。
朝のうちにそれらの支払いを済ませて病院のお昼ご飯に間に合うように、昨日注文のあった納豆のおろし和え、ほうれん草のおひたし、出汁だけで煮た野菜、それに卵焼きなどを持っていく。
納豆のおろし和えも野菜も、注文通りのものなのに、今日は要らないだと!
一旦帰ってから、昨日連絡のあった区のケースワーカーさんに会うため、もう一度行く。
病院が遠かったらこういうわけにはいかず、逆にそれだったら、私ももっとゆったりできるんだけどな、と、今頃になって思った。
今夜はミノがご飯を食べに来て、あとから来た息子と3人で久しぶりに「ご飯らしいごはん」を食べた。
4日(木)朝8時半旦那から電話で、夕べから熱を出しているという。水分をたくさん取るように言われていたので、昨日頂いた西瓜を切って持って行ったら、追いかけるように主治医が見えて、血液検査の結果が良くないので、週末の退院は無理と言われた。
熱はこの間の39度6分に続いて、39度4分と今までで2番目の高さなので、帰れと言われても無理な状態。
朝方、目が覚めたとき、昨日病院で先月分の支払いをした時に、入院時の保証金の5万円を引いてもらうのを忘れたことに気がついた。
だから早速取り戻しに会計の窓口に行く。ひょっとすると今月は、また大学病院に行くことになるかもしれないと主治医に言われて、スタミナを養わなければならないと思い、午後帰ってからずっと昼寝を決め込んだ。
こういう時はのんびりするに限る。
お友達が皆様、「大変ね」と同情して下さるけれど、私ってつくづくあほ。そんなに重大な戦局に立たされている実感がない。
玄関前のアがパンサスの蕾が30個近く同じ高さで伸びて、開花のタイミングを虎視眈々と…という感じ。
5日(金)起きたら曇り空に縦縞が走っている。あれまあ、また雨だわ。まさかこのまま梅雨に突入する気じゃないでしょうね。
唯一の喜びは沢山ある鉢に水をやらなくて済むことだけ。去年から咲き続けていたパンジーがどれも流石に花を咲かすのを止めた様子。
傘をさして通りかかった花屋で、燃えるようなオレンジ色のナスタチュームを見つけて、思わず6鉢を包んでもらった。
家までの3分の距離を、いささか難儀しながら持って帰って、傘を差しながらパンジーと選手交代させたら玄関先がパッと明るくなった。
通り道で思い出して、この間ツバメが吟味していた電気の笠を見たら、燕はどこにもいなかった。
巣をつくるのには適しないと気がついたのだろう。どこかにいい場所が見つかったかしら?
今日旦那は又発熱。ご機嫌が悪いので、しばらく言い分を聞く。聞けばもっともな話。
38度台の熱でふらつくのに、目が覚めてトイレに行きたくなった時、点滴の棒が固定されていて、動けない状態で間に合わなかったらしい。
これは旦那の尊厳にかかわる話で、私にとってもつらいことだった。
看護師さんに、もう一度このことを話したら、ニヤニヤしているのもちょっと気になったけれど、入院患者はいうなれば人質、わたしが現場に居なかったので、我慢するしかない。
だから今夜は、腰をかばいながら時間いっぱいベッドの端っこに座って話相手を務める。
6日(土)今日はまさに6月6日。この日になると「6ガツムイカニ、アメザーザーフッテキテ…」という絵描き歌が頭に浮かんでくる。
今の若い人は多分知らないだろうな、とこの歌がはやった頃に幼年期を過ごした息子と話し合って、忘れていた絵を新聞の白い所に書いてもらった。。
午後から雨があがったので、玉川高島屋に、この間ミワコさんに頂いた白ゴマ油を買いに行く。今年のお中元にまたとない品を教えていただいた。
帰ったらワタナベ夫妻がお揃いで来訪。この間お願いしておいた奥様のボランティアのおせんべいを持ってきて下さり、ネパールの思い出話にしばしの花が咲いた。新鮮なトマト、初ものの枇杷なども頂く。
夜病院に行ったら旦那はイライラの最高潮で、扱いにくいこと。イライラしているから余計熱が上がって、そのためにもっとイライラ…悪循環が続いている。
高山のハーチャンから電話で、句会のため明日東京に来るという。
「あなた東京に行っている間は全面的に面倒みるって言ったわよね」「はい」…というわけで、明日はお昼到着の「のぞみ」を迎えるため、東京駅に行って、九段会館まで送る約束をする。
ハーチャンは小学校時代からのお友達。
高山に行った時は、全面的にお世話になっている。彼女のお宅の庭は、「風のガーデン」みたいに素敵。
明日はきっと楽しい日曜日になるな。
7日(日)朝病院に行ったら爽やかな顔をしている。何故?と聞いたら、今日は順調な排泄があったという。
今まで何も考えてなかったことが、人間生活の一番重要な原点だということを、旦那の病気で再認識した。
爽やかな顔を見て、私も爽やか気分で東京駅にハーチャンを迎えに行く。
新幹線の彼女の座席の前に立って、姿を見たとき何故かジンときた。子ども時代のお友達っていいもの。
今小学校時代のクラスメートが3人、私の生活の大きな支えになっている。何故かみんな他府県。熊本のスミ子さん、高山のハーチャン、そして常に何かと即戦力になってくださっているのが、ヨコハマのミワコさん。
少々疲れた顔で「のぞみ」から降りてきたハーチャンを確保、なるべく歩かせないようにと、この間ノリコと見つけた大丸の5階の「ブルディガラ」に行ってクロックムッシュのお昼を食べ、そのまま丸の内北口から九段会館までタクシーで行く。
ここに宿泊施設があるとは知らなかった。彼女の予約したシングルルームで、夕方まで楽しい時を過ごして、5時に帰宅。ゼリーと白ごま油を持ってもう一度病院に行った。今夜はハーチャン手作りの房スグリとルバーブのジャムで幸せな夜ごはんだった。
8日(月)朝から雨。昨日が晴れだったことを改めて神様に感謝!今日は本来なら超多忙なのだけれど、朝7時半に電話をかけてきた旦那が元気だったので、ゆったりした気分でスケジュールをこなすことにする。
朝食後に、昨日ハーチャンから頂いたバラの柄のファイルに、今日デイホームで使う楽譜をセットする。
これだけで楽しい気分になった。効くかどうかは分からないけれど、コンドロイチンの錠剤を頼んでおいたのが届いたのでそれを飲んで、今日は整形外科に行くのはやめにした。
夜の最終配達を頼んでおいた白ゴマ油が朝一番で届く。
「夜の配達を頼んでおいたのよ」、と配達のオニイサンに言ったら、紙をめくって、「あれ?ほんとだ」、という。
ことほど左様にジャパニーズはいい加減になった。
それにしてもミワコさんに頂いた白ゴマ油の効力はすごい。あれほど便秘に苦しんでいた旦那が、今日は晴々とした気分で過ごしている。まさに救世主。
一週間ぐらいかかるから出来たらお電話します、と言っていた丸ビルのメガネ屋さんに電話をしたら、「はい、出来ています」、だと、電話待ってたのに!
9日(火)朝のうちに病院に新聞、下着、ジュースなどを届けてそのまま九段会館に再度、ハーチャンをピックアップしに行った。
メガネ屋さんに行く日とタイミングが合ってラッキー!
東京駅の八重洲口は工事中で、まったくのおのぼりさん状態となる。どうにか見つけたうどん屋さんで簡単なお昼を食べて3時半の「のぞみ」の発車時間までを地下の待合所でおしゃべりするうちに、ノリコが頼んでおいた「ヴィロン」のパンを持って現れる。
このパン屋さんは、フランスに本店があって、日本では丸の内と、渋谷だけの美味しい店。
帰りに病院に寄ったら、主治医が「いつ退院してもいいですよ」と言われたとかで、旦那は明日帰るという。
でも体温は37度5分あるのに。最近イライラが募って先生も持て余しているのかしら。
今日のイライラは、朝私が病院に行った時にきた看護師さんが、出来るだけトイレに行くように、と言ったことに始まる。
ベッドの脇に置いてある尿瓶を使うなということらしい。本人が、「トイレに行きたくなったら我慢が出来ないので」、と言ったら、その人は「解剖学上男性は女性より我慢が出来るはず」と言ったので、本人も私もちょっとムッとして、次に現れた別の人に、「今は健康な状態ではないし、今の部屋はトイレのある場所に最も遠い部屋なので理解してほしい」と言ったけれど、どこまで伝わった事やら。
こうなったらすこしでも早く家に帰したい。夜帰ってから、小学校のクラスメイトのアダチ君にハーチャンの報告を兼ねて相談の電話をかける。彼は信頼のおける開業医。明日心当たりの病院に連絡してくれるという。
10日(水)朝1番に八ヶ岳の野菜のクッキーが届いた。ともさんから旦那にと、例によって心あふれるお手紙付きだ。
今日は84回目のユトリーバで、9人のお客様。
コーラスの途中で、足立君ご紹介のT病院の元院長のK先生から電話を頂き、今日の午後お会いすることになった。
急遽ユトリーバを時間短縮していただいて、約束の4時にあわせて電車に乗って隣町のその病院に行く。
とても親身になって1時間近く話を聞いてくださり、こちらの立場や気持を充分理解していただいたけれど、そこの病院は緩和ケアに入った病人の窓口はないとのこと。帰宅後すぐにアダチ君から電話で、K先生から早々と報告を受けたけれど、役に立てなくて申し訳ない、それでは2番手の方法を考えようと、今度も親身な対応だった。
7日に書いた小学校の3人のお友達に4人目のアダチ君を加えなければ。
11日(木)この2、3日超多忙で、何がどうなっているのやら、分からないありさまだけれど、アダチ君の絶大な力で訪問診療専門の病院を紹介していただけそう、ということになった。主治医の先生にその話をしたら、「その病院は知っています。僕が紹介状を書きましょう」と言って下さり、万一の場合はまたお世話になるという確約をとって、方向が見えてきた。
ケースワーカーの方も部屋に来て下さって、訪問診療の手続きに入り、週末に退院が出来ることになった。
帰ってきたら今以上に私の仕事は増えるけれども、自然体で取り組んでいこうと思う。
みんななんて温かい心の人たち、と、とても嬉しい気持ち。
今日は午後ゆっくりと昼寝をした。
12日(金)朝10時に電話が鳴る。旦那の定期便かと思ったら、熊本のスミコさんからだった。
彼女は、長いこと便秘に苦しんでいると聞いていたので、この間の西瓜のお礼を兼ねて、ミワコさんから頂いて知った白ゴマ油を送ったら、「効いた効いた」との嬉しそうな声が、電話の奥から伝わってきた。
横浜のミワコさん、熊本のスミ子さん、高山のハーチャン、そして、J医大の同窓会長をやっているというアダチくん。
皆ヨコハマの小学校時代の同級生だ。即断即決型典型のハマッ子の面目躍如、といったところ。
昨日梅雨入り宣言をしたというけれど、今日は日の出の明るい光が、ベッドの頭から差し込んできて、爽やかな目覚め。
午前中は明日帰ってくる旦那のために、シーツ、布団カバー、枕カバーなどを身ぐるみ剥いで洗濯、蒲団を干した。
午後は門前の花の植え替えに専念する。
夕方ミノ夫妻があわただしくご到来で、5時半から病院に行って、訪問医療の病院への先生の紹介状と、情報提供書、それに請求書を受取って帰ろうと思ったら、昨日家に持って帰ったうちわを看護師さんに上げる約束をしていたので、持ってきてという。
慌ててもう一度帰り、ふと、思いついてネパールの子どものために作り続けていたお人形を一つ、うちわの袋に忍ばせた。どすの利いた彼女にはちょっぴり似合わないような気がしたけれど…。
13日(土)38日ぶりの旦那の帰還。生還と言ったほうがいいかも。木曜日に退院の決定が下されて、先生はそれでは金曜日にと言われたけれど、受け入れ側の都合で、土曜日にとお願いしたら、「一日延ばしたら、何が起きるかわからない」、とのたもうた。
家に帰って発熱する分にはいいけど、だと。どういう意味?と聞きそうになって、飲みこんだ。
要するにチャンスは時間の隙間に存在するらしい。
ゆっくりとお昼を食べて迎えに行こうと思っていた私の目論見は、旦那によってあえなく覆された。
病院のお昼ご飯を食べ終わったら、即刻帰るという。
ま、しょうがないか。あわててパンとソーセージを水で流し込んで、息子に時間が早くなったので車を出してもらうよう頼んで、病院に行く。旦那と病院の外に出たら、静から動の世界にほうりだされた気がした。
以下、退院後の薬を持ってきた看護師さんと私と旦那の会話。
「奥様、帰ったら大変ねえ、旦那さまわがまま言っちゃぁだめよ」
「…でしょう?」
「そんなにわがままいったかなあ」
今夜の蒸し暑いこと!久しぶりでシャワーを浴びる旦那の手伝いをしたついでに、私も今日2回目のお風呂にはいって汗を流した。
14日(日)夕べ落ちついたところで、美容院に行こうと思い立って予約の電話を入れたら、日曜は夜までいっぱいといわれてちょっぴりがっかりした。
でも、今日一日、なにもあくせくすることがない、というのもいいもの。洗濯機に2杯のよごれものを洗って、庭の草むしりを少しした。
テレビで茶毒蛾の大量発生のニュースをやっていたので、椿の木を見回ったけれど、早々と新芽をとったお蔭か、今年はまだ見当たらない。梅雨に入ったというのに、このところ雨が降らないので、花の水やりが大変。
朝のうち庭に出て植木鉢を動かしていたりしていた旦那は、午後になって急に38.7度の発熱。
ちょっとの無理が祟るようになってしまった。ひたすら冷やして、夜寝る時は37度台に下がったので、ほっとする。
でも、なんだかコツが飲み込めてきた感じ。
夕方ミノがヨーコさんからと言って、庭のアジサイを山のように切って現れた。早速玄関とリビングに飾ったら、アジサイのブルーが部屋をパッと明るくしてくれた。
今夜はせっかく作ったご飯を旦那は食べない。

15日(月)曇り空が広がっていると思って窓を開けたら、霧のような雨が落ちてきた。ヨーコさんからのプレゼントの アジサイが、昨日首を垂れていてちょっと気をもんだけれど、今朝はどの枝もしゃんとしていたので、よかった。
昨夜腰痛に悩まされて、寝がえりに苦労したので、やっぱり整形外科に注射に行く。でもさっぱり効かないんだな、これが。
帰りに郵便局で都民税と特別区民税を払って帰り、お昼を用意したら今日は旦那が食べてくれて、ちょっとほっとした。
食後早々にデイホームに行ったら、体操教室とぶつかっていた。皆様健康のためには努力を惜しまないらしい。沢山の人が参加していた。
旦那は今日は微熱程度だから、どうってこともない。
夕方ノリコと、アダチ君に紹介された成城内科に面談に行く。住宅街の中の医院を探すのに苦労したけれど、先生もスタッフもとても温かい応対をして下さり、この道を選んでよかったと改めて思った。
今日はトールが早くに帰ってくると言っていたので、成城の駅ビルでノリコと食事をして、帰りはバスで二子玉川に出て帰る。
多摩川添いの暗い道は、バスの中から見ると、東南アジアのどこかの国みたいな錯覚を覚えた。
暗い中に浮き上がったレストランのイルミネーションは、そうだ、ランカウイ島で見た景色だ。
二子玉川駅のホームに上がったとたん、バケツをひっくり返したような雨となり、夜中まで降り続いた。
16日(火)朝、8時半になるのを待って、アダチ君に昨日のことを報告がてら電話。受話器の前で感謝の気持ちをこめて最敬礼した。
今朝は昨日の雨が尾を引いて、どことなく澱んだ空がかぶさっている。それでも雨が上がったので、気になっていた洗濯ものを干すうちに、うっすらと日が差してきた。お昼前に大急ぎで買い物に行き、3日分の食料を買って帰ってきたら、旦那が鉢植えのタカラジェンヌを地植えにしようという。
また熱を出されてはと思い、痛い腰をかばいながら、玄関先の砂利をどけて30センチほどの穴を掘った。
ひょろひょろと長い枝が4、5本のバカみたいな枝ぶりで、私はこんなもの玄関先に植えたくないな、と思っているけれど、まあ、どうでもいいことだわ、と思いなおした。
午後になって昨日行った成城内科から電話で、金曜日の3時半に往診に来て下さるという。「よろしくお願いいたします」、と言ったら、「こちらこそどうぞよろしく」、と言われた。
お医者様との会話にしては珍しいやり取りだった。
新しいサイクルの生活が、スタートを切った感じ。
17日(水)躑躅が1本茶色くなって、怪しの雰囲気だ。昨日旦那に抗菌剤を買ってきてと頼まれていたのを思い出し、お使いのついでに「とうきゅう」で見つけて買ってきたら、朝早速調合し始めた。
2階にいたら、ものすごく臭い。
「こんなに臭くては、ご近所迷惑だし、第一体に毒よ」、と言ったら、いったんひっこんで現れたときに、古いワイシャツを持って現れた。
「ハイ」、と渡されて、「え?私がやるの?」「そう」。
仕方がないので、マスクをかけて軍手、スカーフで防備して、やっとのことで作業開始。まったくもう!腰が痛いなんていくら喚いても、敵は知らん顔だ。これで来年花が咲かなくても私のせいじゃないぞ。
梅雨に入って流石にむしむしするので、今日は久しぶりにお昼に冷やしきしめんを食べた。
空気が少し柔らかくなった午後、九品仏に地代を納めに行く。紅葉の緑のトンネルをくぐって行ったら、いつものことながら、次元の違う別世界に入り込んだような気がして、思わず深呼吸をした。
18日(木)旦那は庭のことが気になって仕方がないらしい。駐車場の脇にたわわに花のつぼみをつけた千両を、増えすぎたから淘汰するという。千両はわたしの大好きな草?(木?)で、毎年暮近くになって可憐な風情の真っ赤な実が庭の一角を埋め尽くすのを、今から楽しみにしているのに…。
でもさすがにこれでは左ハンドルの車でご到来のお客様は、降りるときに草をかき分けかき分けということになりそうだと思い、夕方になって鋏を持って切りに行ったら、いつの間にか余分なところが刈り取られていた。
どうやら事後報告だったらしい。
今日は紅蜀夷の枝にもつっかえ棒を立てるという。見ていられないので、手を貸したら、そんな掘り方ではだめだ、と文句をいうので、めんどくさくなって、「貴方のすきなようにやればぁ?」と引っ込んだ。
さてさて、そのあとで熱を測ったら、38度4分!
いつもそうなんだ、ちょっと頑張るとあとの面倒を見るのはワタシ。
19日(金)やっと本格的な晴れの日となった。今日は朝から風呂場掃除と洗面所の床を磨く。しばらくさぼっていたので気持ちがよく、勢いに乗って玄関の床も束子で磨いたら艶が戻ってきた。
毎回思うことながら、これからはさぼらずにやろうと「束の間の決心」をする。
午後4時約束の看護師さんが来訪、驚いたことに3人もだ。ひとりは所長さんだそうで、この方は手続きのための同伴だったらしい。
下で話していたら、2階の主人のベッドから賑やかな笑い声が聞こえてきた。後で聞いたら、息子が結婚していないと言ったら、こちらにもお嫁に行きたくて仕方がない40代がいっぱいいます、と言ったとか。
5時近くなって院長先生とアシスタントが現れて、玄関に出迎えたら、あっという間に2階に駆け上がって行った。約束は3時半から4時半だったのだから、よっぽどお忙しいんだわ。
来週からは内臓外科の専門の先生が週2回みえるという。看護師さんも2回派遣させることになって、あっという間の契約成立。
中々の手腕と感心した。今までの病院との連携になるので、またまた時間と費用が必要だけれど、訪問診療の病院は24時間の対応だというので、なんだかとても安心した。
20日(土)なんとなくとろんとした、薄日の差す朝、晴れよか、曇ろか、はたまた降ろうかいな、といった風情の空が広がっている。
昨日はたくさんの人が訪れて疲れたらしく、よく寝た。だから5時に起床。6時になるのを待って、今日自由が丘で会う約束のマチコさんに、上野駅で駅弁を2個買ってきて、とメールする。
早起きの彼女からは、折り返しの返信が入った。頼りになる人ねえ。
病院外来の日。退院以来1週間が過ぎたわけだけれど、とても久し振りのような気がする。
訪問診療と外来とが連携していくことになったので、気忙しい気がするけれど、そのぶん安心も増した。
朝食のあと、退院以来1週間の記録と、薬の残量を一覧表に作った。今日Y先生へのプレゼントだ。
このところの4日間どういうわけだか、いつもの腰痛が起きずに済んでいる。今日あたりが注意日となりそうなので、立ち居振る舞いに気を付けて動く必要がある。
ちょっとした角度で、あれよあれよという間に、腰から足の先までが攣った状態で、そうなると背中が伸ばせなくなるのだ。
病院で「まあ、かわいそうに、老々介護だわ」、なんて思われたくないもんね。
今日の朝食は、バナナと牛乳のジュース、くるみのパン、きゅうり、トマト、それにスモークサーモンのサラダ、紅茶と、ペンション並みのおしゃれなメニュー。
旦那にはそれにウイダーインゼリーのエネルギーというのを添える。
これ、昨日のN先生の指示に依る。
午後3時にモーツアルトに行って、マチコさんに頼まれたおせんべいを渡し、ここでティタイム。
今日は何かと溜まったストレスをはき出すいい時間が持てた。
21日(日)やっと梅雨らしくなってきた。昨夜から忠実に、忠実に、といった感じで、しとしとと降り続く。
旦那は、昨夜水を飲んだら寒くなって、38度4分の熱を出した。でも冷やさなくてもいいというので、様子を見ていたら朝までずっと眠って、7度1分に下がった。なんと敏感な体なんだろう。
今日こそは美容院に行こう!と予約を入れておいたので、午後のひと時を久しぶりにのんびりした気分で過ごすことにした。
昨日マチコさんが沢山の手作りおかずを差し入れしてくださったので、今夜はなにも支度をしないで済んだ。
お豆ごはん、餃子、蕗の煮付け、紫蘇巻き……そして、昨日頂いて残しておいたトウモロコシと枝豆でサラダを作る。
旦那と二人だけのご飯だとあまり食べてくれない。でも今日は日曜日なので、息子を引き入れて3人の食事になったら、結構よく食べてくれて、おまけに熱まで出してくれた。今夜も38度2分。なんだか二人とも慣れてしまって、そう驚かない。
ひたすら冷やす、ひやす、ヒヤス…。

22日(月)今週はずっと雨の予報。カラスだけが元気がいい。このところカラスの恋の季節を迎えて、うるさいったらありゃしない。他の鳥はこんなに大騒ぎして恋人選びをしていないのに、奴らだけが、目の色を変えている。
なんてはしたない鳥なんでしょうねえ。
旦那は昨日から下痢が続いていて、なんだか辛そう。こういうときにどうしていいかわからない自分がもどかしい。
カラス君、今日はもっと静かにしてくれないかねえ。
私の腰も今日はご機嫌が悪い。ちょっとした加減で、にっちもさっちもいかなくなるので、一日中そろそろと方向転換をする。
それなのに、デイホームで帰りがけに、2階に傘を忘れたことに気が付く。
ストウさんが駆け上がって持ってきてくださった。ありがたいこと!
今日は買い物にはいかないで済ませようと思っていたのに、旦那から注文がでて、仕方なくとうきゅうに行く。
行くとつい、要らないものまで買い込んで、帰りの上り坂がきつかった。明日は洗濯日和との予報だけれど、信じられないので、夜のうちに2階の廊下に万鑑色を繰り広げた。
23日(火)予報が当たって晴れる。晴れたのはいいけれど、真夏に劣らない湿気と高温で、今からこれでは真夏になったらどうなるのかしら、ともはやうんざりする。
私はとにかく暑さに弱いのだ。
10時ピッタリに看護師のヤタベさんが来訪。朝からリビングの椅子に座っていた旦那は、その場で検診を受け、今日はシャワーを浴びたいと言って、彼女に手伝ってもらうことにした。
近年毛が薄くなった彼は、(ちなみに、床屋さんで、毛が薄いんだから半額にしろ、なんて言ったこともあるのだ)めったにシャンプーをしていない。久しぶりにとても気分がよかったみたい。
そばで見ていて、流石プロ!と思う手際の良さだった。彼女とは気が合いそうだけれど、目下妊娠中の彼女は、9月に産休に入るとか。
30分の予定だったけれど、今日はたっぷり1時間話し相手をしてもらって、発熱もなく旦那はなんだか嬉しそうだった。
何かと請求書が怖いこの頃だけれど、旦那がいる間は年金も満額だから、心配することはない、と考えて、気が楽になった。
その代りわたしはピンコロで行けることを切望している。
24日(水)朝起きたら旦那が水浸し状態。夕べエアコンを消して寝たけれど、私は布団を剥いでいて、寒かった。
それなのに旦那は今までに経験したことがないほどの汗をかいて、掛け布団も敷布団も、上半身がびしょびしょだった。
もしかしたら、寝ていて熱が上がったのも知らなかったのかしら。でも起きたら微熱だった。
往診の先生に聞いたら、ひょっとしたら自律神経が乱れたのかも、とおっしゃる。
今週から在宅療養のローテーションが決まった。火曜日と木曜日が看護師さん。水曜日と金曜日が先生の往診、
土曜日が今までの病院の外来ということになって、私の時間は週2日ということだ。
でも、考えてみたら、この1年家にいっぱなしの生活なのだから、どうということもない。
しいて言えば、嫌いな掃除をしなければならないことだけがネックだ。
今日の先生は臨時の方だった。予定より30分早い来訪で、10分程の問診を主に、風の如くお帰りになる。
今日はキョウコさんが薬を持ってきて下さるというので、かち合わないことを祈っていたから、ラッキーだった。
キョウコさんと私がお喋りしている横で、旦那は寝椅子で半分寝ながら、時々講評を入れる。
夕方になってキョウコさんと一緒に生協に行き、今夜は旦那の注文通り、ママカリの酢漬け、厚焼き卵、それに海苔巻きを買って、簡単な献立だった。キョウコさんのお宅も同じ献立。
25日(木)最近寝起きが悪い。夜早くに床に就く旦那は朝が早くて、自分が起きると私にも起きろと、理不尽なことをいう。
私は完全に寝不足状態が続いているけれど、そんなことはお構いなし。
寝ぼけ眼で朝食を作ったら、さて食べようという段になって、葛湯が飲みたいという。
いい加減にしてよ、と思わず文句が出た。生ソーセージをボイルして、サラダを作るのを黙って見ていた揚句のこと。
最近こういうことが頻々と起きるようになった。ひとの立場に立ってものを考えるということが、出来なくなったみたい。
しばらく憮然としていたけれど、これも病気のせい、と思いなおして、機嫌を直すことにした。
午後になって看護師さんのキノシタさんが来訪。1時間ほど話し相手になってくれた。
国立病院にいたという39歳の彼女は、ベテランらしくてきぱきとしている。この人とも仲良くなれそう!
段々と在宅診療の要領が飲み込めてきて、なんだか一息ついた感じ。
26日(金)今朝は10時に先生の往診。今日の先生はこれから金曜日に来られる方で、彼もとても親身になって私たちの話を聞いて下さるので、安心した。
毎日あたふたと過ごしているうちに、バラが1輪咲いた。これは去年玄関先を工事した時に、掘り起こして2本の茎だけになって放り出してあったものを、何回目かの退院の時に、旦那が植え替えたもの。
今年は無理だろうと思っていたのに、横から新しい茎が伸びて、あっという間に大急ぎで、という感じで花をつけた。
今回の退院で、もうひとつ、タカラジェンヌの鉢をポストの脇に移植したけれど、これは花の時期を過ぎてしまって、今年の開花は望めない。元気なうちに見せてあげたいけれど……
27日(土)朝8時半に病院に番を取りに行ったら、診療開始30分前にして、11番目だった。
今日の診察では先生の判断で、点滴をやって帰ることになり、ベッドの脇で2時間本を読んで過ごし、これって結構腰に負担が来たけれど、いい塩梅に腰痛は起きなかった。
迎えに来た息子の車で一旦帰ってから、もう一度調剤薬局まで薬を取りにいって、旦那のリクエストで、お昼はかんぴょう巻きを食べる。
旦那と同じものを食べているのに私はどうして痩せないのかが不思議。
午後ミワコさんが異常な暑さの中を訪ねて下さり、自由が丘のティールームで2時間ほどおしゃべりを楽しんだ。
この時間が今の私にとっての宝だ。
私が、彼女から頂いたメールに気がつかず、心配してくださったうえでの訪問だったことを知り、あわてて、前のほうを繰ったらちゃんと未開封のメールがあった。
マチコさんにもこの間指摘されたことがあって、我ながら無意識のうちに余裕を失っていると反省!
今夜はかぶら蒸しを作ろうと思っていたのに、気がついたら肝心の蕪がない。
冷蔵庫の中に大根を見つけたので、大根蒸しに変更。あとは鮭を焼いて、マチコさんの庭のトマト(これ上等)を切って簡単で贅沢な晩ごはんになった。
旦那は頂いた最中を美味しそうに食べている。このところ食欲がなかったので、食べてくれて私まで嬉しい。
28日(日)今日からモルヒネのパッチの量が増えた。3日ごとの張り替えで、もう一つ毎日取り換えているニトロのパッチもあって、少しかぶれ気味になっている。だから忘れずに、はがした後をタオルで拭き取る。こするとますます赤くなるので、加減がむずかしい。でもこのお蔭で痛みからほとんど解放されているのだ。神経痛持ちの私には旦那の痛みが伝わってくる気がする。
カレンダーを見ていて、なんだか懐かしい日付だと思ったら、ミノの誕生日だった。電話をかけようと思ったけれど、忙しさにかまけているうちに、気がついたら、午後11時。いくらなんでも遅すぎると止めにする。
お使いに出ようと思ったのだけれど、雨が降ってきて面倒になり、夜の献立をあれこれ考えているところにノリコが顔を出したので、しめしめ、と代わりに行ってもらうことにし、ついでのことにしゅうまいをおねだりゲットした。
段々と無精になって、ただ家の中だけでバタバタと歩数を稼いでいる。

29日(月)今日は臨時の往診の日で、朝9時半から11時半という待機時間は何をするにも半端になってしまい、結構なプレッシャーだ。そろそろと思っているところに病院から電話で、少々遅れます、とのこと。
今日は5分くらいの問診で、これなら来ていただかなくてもよかったのに、と、ちらりと思う。
先生が帰られて時計を見たら、まさに12時。あわててご飯の支度をして食べ終わったところに、同級生のコシカワ君から久しぶりの電話で、思わずちょっぴりの長話となる。
来年「ミナト未来」のホールで、切りを付けるためのコンサートをやるとか。なかなかのファイトだ。
その時は行く約束をする。電話を切ってあわててデイホームに駆けつける。
「遅くなっちゃった」、と言ったら、「いつもと同じ時間よ」と返ってきて、そういえば最近は毎回、滑り込みセーフの連続なんだわ、と気がついた。
今日は楽譜の用意をまったくやってこなかったのでもう「ヒッチャカメッチャカ」な1時間で、終わったらほっと、肩の力が抜けた。
3時に帰ったら驚いたことに、旦那がかんかん照りの中で、山椒の張り出した枝を切っている。
家の中に引っ張り込んだとたんにメール。誰かしらと思ったら姪のマキちゃんだった。
横浜の帰り路に寄ってくれると嬉しいことをいう。
「おじさん何がたべたい?」と聞かれた旦那は、パイナップルの注文を出し、腰痛が起きそうな予感がした私は、全部彼女にやってもらい、旦那が美味しそうに食べるのを、なんだか嬉しい気持ちで眺めていた。
彼女としゃべっているうちに、肩の凝りが抜けていく感じで、いい日だったなあ。
30日(火)火曜日というのは本来ゆったりとした朝を過ごせるのだけれど、最近はそうもいかなくなった。
午前中に看護師さんが来る日なのだ。火曜日はヤタベさんが現れる。今日は床ずれが出来かかっている旦那のために、彼女が帰る間際に絆創膏を買いに走った。今朝はいい塩梅に腰痛が起きない。
帰って時計を見たら12時近い。
牛肉の大和煮、胡麻豆腐、それに鯛味噌の注文が出て、もう一度坂を下ったら、腰痛が起きて歩行困難!
なんとかなだめながら、買い物を済ませて帰り、食事を作る。
午後になって、郵便局、銀行、調剤薬局と走り回ったら、もうどうしようもなく骨盤がずれた感じ。
夕方来るというヨーコさんを待つ間、ちょっと横になったら、そのまま寝てしまった。
痛みどめが強すぎて、胃の薬を飲まなかったために、私にしては珍しく、吐き気が起きた。
先週の土曜日に外来に行った時の先生との会話の中で、ちょっぴりショックを受けたのが、今日の体調不良と関係があるのかもしれない。精神力の問題かな?
6時過ぎに帰るというヨーコさんを送りながら、隣のノリコに声をかけて見たら、彼女も風邪だった。
神社のお祓い札を納めに行ったというのを聞いて、はっと思いだした。
毎年6月と12月に氏神様のお札を受ける、今日が受付最終日だったのだ。
あわてて電話をしたら、8時までやっています、ということだった。
時間ぎりぎりに納めてほっとする。
社務所でついでに、神社と我が家の電話番号が2番違いで、よく間違い電話がかかってくる話をしたら、「どうもすみません」、という答えが返ってきた。これってひょっとしたら、お互い様なのかもね。
それでも約束の彼女が現れた頃には、やっと胃の具合がおさまったけれど、今夜は用心して、食事を極々軽くする。
今日で今年前半のおわり。短い6か月だったわ。
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